【農業共済新聞】ハウスミカン守り続ける 消費者の声が励み を掲載しました

【農業共済新聞】ハウスミカン守り続ける 消費者の声が励み を掲載しました

_勝浦川が流れ山に囲まれている県内有数のミカン産地、勝浦町。花岡陽介さん(42)は露地182㌃とハウス42㌃でミカンを栽培する。夏の気温が年々高くなり、ハウス栽培の厳しさを感じることもあるが「ハウスで作ることは自慢でもあります」と今日も農作業に汗を流す。
◆◇
_「産直市に出荷した時、『いつからいつまでしているの』と聞かれるなど、楽しみにしてもらえているのだと思うと頑張れますね」と花岡さん。就農前はサラリーマンを2年半続けていたが、現在では父・吉徳さん、母・なお子さんと共にミカン栽培に取り組んで15年になる。
_ハウスの品種は「宮川早生」と極早生の「日南1号」。宮川早生は糖度が高く安定した収量が見込め、日南1号は収穫が早く単価も高い。
_「毎年何か違ったことが起こるので、ダニやアザミウマなどの病虫害の対策を常にできるよう備えています」と話す。
_また、収穫中は給水も週1回にして、木に負担をかけることで糖度を高めることを心がけたり、ひもで枝をつり上げ、風通しや日当たりを良くして農薬散布をしやすくしたりしている。商品価値の高い小さい果実の収穫を増やすため、摘果せずに多くのミカンを木に実らせる工夫もしている。
_5年前、勝浦町の産直市に出荷するようになって、消費者から多くの注文を受けるようになった。「『花岡さんのミカンがおいしかった』と声が直接返ってくるため、本当にうれしくやりがいにつながります。以前は実際に消費者からの声を聞くことがほとんどなかったため、出荷後の状況を全然知りませんでした」と話す。
_年によって気象状況の変化もあり、カメムシなどの虫害の発生状況も変わってくる。「露地でのイノシシなどの獣害対策や、ビニールハウスでの作業中の暑さ対策は大変で、栽培も難しくなってきています。でも、消費者の期待に応えるためにも今後も品質の良いミカンを作りたいです」と話す。

ハウスミカンの出来を見る花岡さん