_石井町で春ニンジン3・5㌶、水稲2・5㌶、神山町でスダチ5㌃を栽培する阿部圭佑さん(26)と関野杏汰さん(25)。互いに農業に携わっていることも知らず自然と仲良くなった2人は、別の農業法人で経験を積み、現在は力を合わせて農業経営に励む。
_春ニンジンは阿部さんの祖父や親戚も手がけていた作物で「短期集中型で自分に合っている」と選んだ。昨年は2人で2㌶分を収穫。関野さんは「この規模を2人でこなせていることがやりがいになっています」と話す。
_収穫物は関西のスーパーへ出荷している。2人は店舗を回り、売り場に並んだ商品や買い物客の様子を観察する。「野菜を買う時って、皆さん結構見て選ぶんですよ」と阿部さん。ニンジンなら何本入りが売れるのか、陳列方法で売れ行きは変わるのかなど売り場で気付いたことを話し合い、次の出荷や販売店舗の選択に生かしている。
_「農業に関する知識が豊富で、聞いたら何でも教えてくれます」と関野さん。一方の阿部さんは「仕事に対するモチベーションが本当に高いですね」と互いの長所を挙げる。「繁忙期には友達が手伝いに来てくれるので、部活みたいな感覚で楽しくやっています」と声をそろえる。今後も作物は増やさず、今ある品目の品質をさらに向上させていく考えだ。将来的な法人化や規模拡大を見据え、2人の挑戦は続く。

「体はしんどいけど、心はしんどくないです」と笑顔の阿部さん㊧と関野さん



