農業共済新聞(8月)を掲載しました

農業共済新聞(8月)を掲載しました

風害に備え園芸施設共済加入
イチゴ良品出荷へ注力
鳴門市 坂本愛子さん

_兵庫県出身の坂本愛子さん(39)は、2018年に夫の地元の徳島県鳴門市へ移住。23年5月に新規就農し、ハウス3棟9㌃でイチゴ「紅ほっぺ」の栽培を始めた。
_栽培方法やパック詰めなどは4軒のイチゴ農家で学んだ。先輩農家の平山進次さんは「失敗を重ねて上手になる。よそをよく見て学ぶことを大切にしてほしい」と坂本さんの背中を押す。
_農業を始めるに当たり、鳴門市役所の担い手農地集積高度化促進事業を利用して借りた32㌃の農地に、県内の農家から譲り受けたハウスを建てた。ハウスは開けた土地にあり、風害が心配されるため園芸施設共済に加入。併せて、筋交いやタイバーなどの二重の備えも検討している。
_目標収穫量は約5㌧。今年は消費者に名前を知ってもらうため、全量を農産物直売所へ出荷する予定だ。12月の初出荷に向けて、現在は土壌作りや育苗などに力を注ぐ。坂本さんは「まずは販売実績をつくることが大切。今まで学んできたことを生かして、手に取ってもらえるようなおいしいイチゴを作りたい」と意気込む。

写真説明=9月の定植に向けて作業を進める坂本さん