農業共済新聞(7月)を掲載しました

農業共済新聞(7月)を掲載しました

備えて安心 園芸施設共済
いつ何が起こるか分からない
徳島県徳島市  西口 秀信さん
_高校卒業と同時に就農し、当初は両親とホウレンソウなどを栽培していましたが、乳牛を10数頭飼っていたので結婚後は妻と酪農業中心に移行しました。
_当時、両親に理解があり、月1回「休農日」というものを設け、子供と旅行に出かけることもできました。今思えば、その当時としては画期的な発想ではなかったかと思います。
_酪農を約10年営んだ後、イチゴ栽培を経て、園芸施設でのトマト栽培に転換しました。栽培方法は近所の方やJAの営農指導員のアドバイスを受けながら、一から手探りでのスタートでした。
_40年ほど前、トマト栽培のために秋に建てたばかりのハウスが、翌年の春の突風で倒壊しました。幸い、園芸施設共済に加入していたので、共済金で再建できました。
_昨年はハウスの被覆材が台風で被害に遭い、住宅の屋根部分も損傷しましたが、園芸施設共済、建物共済それぞれの共済金で修復することができました。農業は自然が相手で、いつ何が起こるか分からないので、農業保険へ加入していると安心して営農できます。
_就農して今年で六十数年たちますが、農業は水管理や肥培管理、防除も実際にやってみないと分からない部分が多く、さらに最近の異常気象などもあり条件が毎年変化するので、一年一年が勉強のつもりで続けています。また、農業と私生活の両立のため、以前の休農日のように、時間を見つけては妻とドライブや日帰り旅行へ出かけ余暇を過ごすようにしています。
_年齢のこともあるので規模拡大は難しいですが、消費者の皆さんが食べておいしいと思ってくれるような品質の良いトマト栽培を妻とともに続けていきたいです。

写真説明=秀信さん(左)と妻の光子〈みつこ〉さん(78)