農業共済新聞(1月)を更新しました。

農業共済新聞(1月)を更新しました。

_コロナ禍や資材高騰などの逆風に負けず、地域に根差した農業を目指して奮闘する若手農業者。その取り組みや今後の展望を話してもらいました。

B級イチゴを活用/ロスが減り輸出も
徳島県徳島市 西岡さち子さん(40)
_「自分の子どもに食べさせたい安全なイチゴを作る」をモットーに、徳島市勝占地区でイチゴを栽培しています。東日本大震災の影響で、自分が口にする食材を自身で作る農業の素晴らしさを再確認し、2012年に家業の有限会社西岡産業を継ぎ就農しました。
_就農にあたって、安定した営農とするために、従来の家族経営をパートタイム従業員の雇用や農福連携の作業委託などへと経営方法を見直し、作業の効率化・能力の向上を図りました。
_作業効率の向上や労働力の増加で、課題だったB級品の有効活用にも取り組み始めました。現在は自社のB級品だけではなく、JA徳島市を仲介して勝占東部イチゴ部会から規格外品を買い取り、ジャムやジェラート、冷凍イチゴに加工し販売しています。
_冷凍イチゴは、ジェトロ(日本貿易振興機構)を経由して輸出しています。海外にまで販路が広がり、「勝占いちご」を広く知ってもらえるきっかけになったと考えています。
_安定した営農のために改善した点が、食品ロス削減や販路拡大に役立ったと感じています。今後も勝占地区のイチゴ農家全体で、勝占いちごを盛り立てていきたいです。
_▽有限会社西岡産業取締役(パートタイム従業員は常時3人、ヘルプ3人)。ハウスイチゴ「ゆめのか」「さちのか」28㌃

「パートには子育て中の女性が来てくれています。同じように子を持つ親として心強いですね」と西岡さん