農業共済新聞(8月)を更新しました。

農業共済新聞(8月)を更新しました。

収入保険・私の選択
徳島県徳島市  天羽 俊文さん
補償の安心感が効率化推進

_けがや病気で収穫できなくなり収入がなくなることを不安に思っていたころ、NOSAI職員から収入保険が始まるという説明を受けました。農業共済にはない補償内容に魅力を感じ、2021年から収入保険に加入しています。
_収入保険に加入するために加入条件である青色申告を始めましたが、複式簿記の知識がなくても、自宅のパソコンと青色申告ソフトを使って簡単に申告することができました。自分の経営状態が把握できるので、今後の営農計画が立てやすくなりますね。
_地域の耕作放棄地を少しでも減らすため、離農する農家から耕作を請け負っているので、耕地は今後も増える予定です。収入保険で最低限の収入が補償されている安心感から、以前は検討するだけだった大型機械を22年に思い切って導入し、効率よく作業ができるようになりました。
_私は60歳を過ぎましたが、まだまだ現役。これからも長く農業をやっていくために、リスクへの備えや効率化のための設備投資が必要です。トラクターやコンバインは、GPS(衛星利用測位システム)ガイダンスシステムや自動走行、農薬散布の機能があるので作業効率が上がり、体への負担は少なく、事故防止に役立っています。
_最近は局地的な豪雨や異常気象など、個人の努力や備えではどうにもならないリスクが増え、私も21年に米価の下落で収入が大幅に減少しました。水稲共済では補償になりませんでしたが、収入保険に入っていたおかげで平年並みの収入まで補填することができました。
_農業は小規模農家や大規模農家、法人などさまざまな経営の形があります。あらゆるリスクに対応している収入保険は、私のような自分の働きが収入に直結する個人農家にも魅力のある保険だと感じています。