* 祖父母からナシの園地を受け継いで7年目になる松茂町の高山慎司さん。父と2人で約70㌃の園地に「幸水」と「豊水」を栽培している。
* 就農当時、剪定方法は主に祖母から教えてもらったという。「幸水は大玉になるよう、1枝に4個ぐらい。1本の樹で果実100個を目安に」と、収穫期をイメージしながら作業している。
* 「松茂町の幸水は大玉で甘いのが特徴。果実や葉ができるだけ重ならないように、枝と枝のスペースを意識して棚に誘引しています」と高山さん。部会の集まりや各講習会に積極的に参加し、栽培技術の向上に努めている。
* 「大阪で勤めていたときよりも、1人でできる今の仕事の方が自分に合っている。2年後、3年後まで残したい枝や収穫期のことを考えて黙々と剪定していると、時間を忘れてしまうこともある」と、ナシ栽培にやりがいを感じている。
* 「園地の樹が老齢化してきているため、若木に徐々に更新していきたい。今のペースを維持しつつ、余裕ができれば規模拡大をしてみたい」と話してくれた。
説明=誘引する枝を選ぶ高山さん