* 事故を防ぐには、点検を意識づけることが最も大切です。
* 作業前の点検では、これから農機具を使うぞという意識、また以後の段取りを考え、ライトや方向指示器の点灯、燃料の残量などを点検していただきたいですね。
* 作業時は、ヘルメットまたは帽子を着用し、服装では、特にひもはワイヤなどに思わずひっかかることがあるので注意しましょう。
* 特に意識づけしてほしいのは、事後の点検です。余裕ができたときにでも、今回の作業を思い出し、いつもと違う音や動き、ヒヤリとしたところ、動かしづらくなって困ったところを振り返ることで、安全に対する意識が強まると思います。
* どこを整備しておけば、次に使うときにスムーズに使用できるか考えるのも大切です。洗車、グリスアップ、燃料を満タンにしておくことなどで次回の作業にスムーズに取り掛かれます。
違和感あれば相談を
* 徳島県は稲作だけでなく畑作も多いので、農機具の稼働時間は長い傾向にあります。だからこそ適期に稼働できるのが大事なので、少し違和感がある程度でも、事前に相談していただいた方が大事に至らずにすみます。
* より注意が必要なのは、作業中よりも出入り口や、少し中断しようとしたときなどです。エンジンをかけたまま降りたり、まっすぐ入らないで斜めに入ってしまったりするのは危険です。
* また、どんなに気をつけていても事故は起こり得るので、備えとして農機具共済に加入しておけば安心ですね。農機具を売るだけではなく、使わなくなるまで面倒をみるものと思っているので、「あれ?」と気づいたときは早めに相談・修理して、長く安全に使っていただきたいですね。
*** **** JA全農徳島県本部生産資材部農業機械課技術主管 橋本芳和さん
写真説明1=冷却水やバッテリーなどを点検しましょう
写真説明2=オイルの残量を確認しましょう
写真説明3=オイル漏れがないかチェックしましょう