「見ているだけで楽しい気持ちになります」と、野菜の種苗カタログを見ながら話すのは、阿南市山口町の北條春樹さんと妻の泉さん。北條さんはハウススダチ20㌃、チンゲンサイ18㌃のほか約15種類以上の野菜を10㌃のハウスで栽培する。
* 春樹さんは徳島県知事認定の指導農業士として、農業大学校の生徒や新規就農者の指導などに取り組む。泉さんは「ただの百姓家のおばちゃんで終わりたくない」と、2008年3月にジュニアベジタブル&フルーツマイスター(野菜ソムリエ)の資格を取得、野菜栽培に生かしている。
* 「今の一押しは『春のセンバツ』という品種のコマツナです。特徴は、高校球児の足腰のように強くて倒れにくく栽培しやすいこと」と泉さん。
* 同市は「野球のまち阿南」として高校野球の合宿を積極的に誘致。泉さんは「多くのスポーツ選手に地元の野菜を食べてもらい元気になってほしい」と話してくれた。
*写真説明=「ハウス内でマルチ栽培しているので虫は付きにくいし成長が早い」と北條さん夫妻