* 板野町を中心に、ニンジン10㌶とブロッコリー2㌶を栽培する三木麻里江さん。ニンジンは父・秀昭さんを中心に母・光子さん、麻里江さんの夫・健二さん、繁忙期にはアルバイトを雇い栽培している。
* 3年前、ニンジンを作っていない夏場の時間を生かしたいと思い、麻里江さんと健二さんが中心となりブロッコリー栽培にも取り組み始めた。
* 両親が営むニンジン農家の仕事を継ぐきっかけとなったのは、初めての出産と子育てに向きあったとき。育児と仕事の両立を考え、会社勤めより時間の融通がきくと思い、家業に携わることにした。
* 現在は2人目の子を妊娠中で作業*控えているが、「出産後、少しすればブロッコリーの収穫が始まる。家で詰めたりする作業なので、子供を見ながら少しずつ参加する予定。3月末からはニンジンの出荷が始まるので、それには復帰したい」と麻里江さん。家で仕事をしているので、家族の誰かが交代で子どもをみることができ、家族で育児に取り組んでいる。
* 「その年の気温や雨量によって作業する時期が変わる。毎年同じ時期に同じ作業をすればいいというわけではないので、マニュアル化できないのが難しい点」と話す。
* 今後の目標は、秀昭さんの仕事を観察し、吸収していくこと。「父は、土の状態を見てトラクターで掘る深さや爪を変えている。ほかにも数種類あるニンジンの種を場所によりまき分けている。そういった感覚的な技術を私たちが引き継げるよう、今は夫婦で勉強しています」と話してくれた。
写真説明=「休みの日には夫婦で買い物に出かけたりレゲエ音楽を聞いたりしています」と話す麻里江さんと健二さん