授精師の資格生かし繁殖和牛増頭に意欲

授精師の資格生かし繁殖和牛増頭に意欲

* 県南部で活躍する女性家畜人工授精師の一人、阿南市の米山ふみさんは、ホルスタインと交雑種の肥育、和牛の繁殖を家族で経営する。6年前に知人から和牛を譲り受け、繁殖の勉強をする機会ができたことから、大学時代に取得していた人工授精師の資格を生かそうと和牛の繁殖を始めた。
* 獣医師の指導の下では適正な発情の時期を、義母からは子牛の哺育技術を教わり、授精師としても独り立ちできるように勉強に日々励む。また、牛飼いに携わる全国の女性が集まる「モーモー母ちゃんの集い」に積極的に参加し、交流を深めている。
* 現在、和牛は母牛5頭、子牛6頭を飼育し、将来は母牛を30頭まで増やすことが目標。「失敗を恐れずに経験を積んで、自分の牧場に合った系統の牛の繁殖を成功させ、ほかの農家にも出向き授精をしていきたい」と話してくれた。

写真説明=昨年の全国モーモー母ちゃんの集いで1分間スピーチを発表したという米山さん