*「農業も牛を飼うこともまったくの素人。父をはじめ、いろいろな方に一から教えてもらっています」と話す石井町の上田直弘さん。昨年4月に新規就農し、母牛17頭、子牛7頭を飼育する。結婚を機に10年以上勤めた会社を退職し、酪農をしていた父・武志さんの牛舎を再利用して本格的に和牛繁殖経営をスタートさせた。
* 早朝5時から牛舎に入り餌やりや清掃をし、出産が近い母牛がいると夜通し牛舎にいることもある。「生き物相手で難しいこともありますが、会社員のときよりも時間に断然余裕ができました。家族と過ごせて、自由な時間が増えたことが何よりもうれしい」と直弘さん。
* 餌やりや人工授精、出荷のタイミングまでさまざまなアドバイスを取り入れている。特に子牛の飼育管理には気を使い、配合飼料と粗飼料の配分バランスが難しく、勉強の真っ最中だという。
* 「将来は母牛の頭数を60頭ぐらいまで増やしたいですね」と目標を掲げる。
写真説明=「いい牛を出荷できるようになって、早く一人前の和牛繁殖農家の仲間入りがしたい」と直弘さん