コロナ禍で需要減、五輪中止も打撃 「維持費の支払いに助かった」

コロナ禍で需要減、五輪中止も打撃 「維持費の支払いに助かった」

*徳島県阿南市  松﨑 克弘さん コチョウラン、スダチ

*阿南市楠根町はもともと水害が多く、台風や昨今多発している大雨、豪雨に対する不安もあったので、園芸施設共済に長らく加入していました。そこへ、NOSAI職員の勧めもあり、「備えあれば憂いなし」の気持ちで、収入保険加入を初年度に決めました。
*今年、思いもよらないコロナ禍で、ハウススダチの需要が減り、イベントなどの中止のため花の販売数量も減少したことが、売り上げに大きく影響しました。
*特にスダチは、オリンピック・パラリンピック開催に向けて、選手村で使用する食材の条件であるGAP(農業生産工程管理)の認証を取得し、「農業における優れた取り組み」の見える化としての準備も進めていただけに、延期が決定して残念に思いました。
*農業経営における収入の減少を補うため、収入保険でつなぎ融資を3月末に申請すると、4月上旬には手続きが終了しました。思っていたより早くつなぎ融資が受けられたため、毎月のランニングコストの支払いに余裕ができ、大変助かりました。
*コロナ禍が収束に向かうのか見えない状況の中、不安な部分もありますが、一方で作業環境の見直しや、農業経営の基盤づくりをする機会となりました。その中でも、さまざまなリスクに対応している収入保険に加入していることは、迅速な支払手続きができるつなぎ融資もあり、安心して経営に取り組むことができる要素となっています。