「神山すだち」販路拡大へ意欲 多様な楽しみ方PR

「神山すだち」販路拡大へ意欲 多様な楽しみ方PR

* NPO法人里山みらい副理事長の永野裕介さんは、夫婦で子育て環境について考えた結果、神山町に移住して8年になる。同法人では、「神山すだち」を栽培する若手農家の育成や販路拡大を担い、永野さんは立ち上げ時から関わってきた。
*「スダチは料理の素材としてすごく良い。この良さを、東京をはじめ全国の人に知ってもらいたいと思うようになったんです」と熱が入る。
*「東京では最初、『すだち酢』というと、お酢だと受け取られたので、『生搾りすだち果汁』という名称にするなど、工夫しています。収穫初期から選別したスダチを弱い力で搾ることで、苦みが少なく、香りの良いものに仕上げているんですよ」
*これまでは、まず東京でのスダチの認知度を高めようと努力してきたが、今年から大手住宅設備機器メーカー主催の料理教室でスダチのメニューを取り上げてもらうなど、全国展開を図っていく予定だ。
*永野さんは「飲食店などの業務筋だけではなく、個人消費に向けて力を入れていきたい。それに、スライサーなどの道具類をサイトで紹介し、スダチの多様な楽しみ方も知ってもらいたいですね」と意気込む。

*写真説明=すだちスタンドを準備中の永野さん。「飲食店へのPRや援農に来てくれた人の楽しみのためにも設置を考えています」