授精師資格取得 両親をサポート   牛に寄り添い飼育技術向上へ

授精師資格取得 両親をサポート   牛に寄り添い飼育技術向上へ

*家畜人工授精師の資格を昨年取得した那賀町の中川緑恋さんは現在、乳牛9頭を飼育する両親の下で従業員として働いている。
*幼い頃から牛に慣れ親しみ、牛の世話の手伝いもしていたので、自分も牛に関わる仕事がしたいと思い、家畜人工授精師を目指したという。男性より力が弱い分、手際よく作業を進め、牛に近づいてもけがをしないような立ち回りには常に注意を払っている。
*出産時期に暑い日が続くと母体に影響があるため、出産の何週間も前から神経を使う。出産は生まれてくる子牛だけではなく、母体にも大きな負荷がかかるので、授精時から母体をいたわることも忘れない。
*「父のように長年の経験と洞察力を身に付け、受精率や飼育技術を上げられるようになりたいです」と日々奮闘する中川さん。「見ただけで牛の体調が分かるような、牛に寄り添っている人工授精師になり、将来は独立して繁殖用和牛を増やしていければ」と話してくれた。

写真説明=「出産が無事に終わるとホッとします」と中川さん