* 県産食材の卸業と地産地消をテーマにした飲食店を展開する株式会社オーコーポレーション(徳島市)が、県産食材をふんだんに使った弁当を開発した。メニューは「鱧のフライ」「すだち鶏の照り焼き」「鳴門金時の丸天」「たべるそば米汁」など。「れんこんの梅酢ピクルス」の梅酢には「美郷の梅」を使用し、みりんやしょうゆに至るまで県産に徹している。
* 開発のきっかけは、日本糖尿病学会中国四国地方会総会の来場者用の昼食として885個を受注したこと。そのため、弁当は米の量やカロリー、健康面にも気を配っている。
* 開発を担当した同社の曽谷さおりさんは「そば米汁を食べられるようにゼリー状に固め、茶わん蒸しより少し硬いくらいの食感にしたのは初めての試みです。また、お弁当に使用するレンコンなどは半分に切るよりそのまま使いたいと思い、普段の規格より小さいものを用意してもらいました。農家さんも規格外がリクエストされることはあまりないので、どれくらいの大きさが欲しいか伝えるのは少し打ち合わせが必要でした」と話す。
* 今後は旅行代理店や道の駅、サービスエリアなどにPRしていく予定だ。
写真説明1=「通年を通して販売できて、徳島県食材をふんだんに使ったお弁当を作ってみたかった」と曽谷さん
写真説明2=彩りもみじ入りの弁当。包装紙の帯には英語表記のメニューを入れ外国人観光客にも対応