〈輝く女性たち〉 杉友 節子さん / 徳島県吉野川市山川町
*地元スーパーの産直市にキュウリやナスなどを出荷する杉友節子さんは、1人で管理できる範囲でのハウスで、丁寧な栽培を心がけている。
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* *――産直市の手応えは?
* 産直市では値段や出荷する地域を自分で選べ、少ない量からでも気軽に取引ができます。また、商品の売れ行きなどをスマートフォンで数時間おきに確認することもでき、反響をすぐに受け取ることができるところも楽しく、やりがいにつながります。商品には生産者の名前も載るので、買う人に喜ばれるようなおいしく新鮮な野菜を作るよう心がけています。
* ――野菜作りで苦労されていることは?
* 今年は今まで経験したことのないほどのダニ被害にあいました。先に作っていたトウモロコシからキュウリにまで広がってしまったときは、葉を全部落としてしまおうかと思ったこともありました。調べたり詳しい人に聞いたりと試行錯誤を重ね、やっと落ち着き、今年も無事収穫することができました。
* ――活力となっていることは?
* 5年間通い続けている童謡ですね。楽しみがあるので、大変な作業も乗り越えていくことができます。また、何事も還元することが大切だと思い、自分が育てた野菜をメンバーにプレゼントすることもあります。「こんなにきれいな野菜が作れるの!」という言葉を聞くと、自分もうれしく仕事を頑張る活力になりますね。
* ――これからの目標は?
* 新しい作物を始めることは考えていません。その代わり、今あるものの管理や今までの経験を大切にこれからも続けていこうと思っています。
写真説明=「君たち頑張りなよ、私ももっと闘うから」とキュウリに声をかける杉友さん