・〈特集〉収入保険 私の選択

・〈特集〉収入保険 私の選択

- 収入保険は、自然災害での収量減少や市場価格の低下、けがや病気で作業休止、取引先の倒産など、農業者が抱えるあらゆるリスクをカバーします。保険期間は1年です(個人経営体は1~12月、法人経営体は事業年度)。今号では、収入保険に加入した農業者に、選択した背景などを聞きました。

●チャレンジの下支えに
徳島県阿南市  須見 綾仁さん
- 2015年に就農し、ケイトウ栽培を始めて4年目です。夏場はケイトウ、秋冬は菜の花やシャクヤクなどを栽培しています。
 花には経営をサポートするような制度がなく、セーフティーネットの必要性を常に考えていたため、収入保険制度が始まると知ったときは、すぐに入ろうと思いました。待ち望んでいた制度なので、加入に迷うことはなかったです。
 ケイトウは露地栽培のため、設備投資は安いけれど安定していない品目です。台風など自然災害のリスクが大きく、毎年の気象条件などが異なる中で一つの作物を作るのは苦労があり、失敗の繰り返しでした。
- 出荷は7月から10月までで、夏場は台風による強風が心配ですが、最近ようやく強風対策が分かってきました。8月の台風10号での傷みや折れの被害はなかったものの、6、7月の長雨による影響が大きく、低温への対策ができなかったのが今後の課題です。
 ケイトウの市場価格は不安定で、今日は100円でも明日は0円という極端なことがあり、市場が必要とする時期に合わせて種をまいて出荷にあてることが難しいですね。
●リスクはつきもの
 お盆やお彼岸の花としてケイトウは使われます。形がいろいろで、赤やオレンジ、ピンク、紫など数種類を栽培しているので、多様な使い方を提案し、ニーズに応えられるよう規模を拡大したいです。
- また、将来はハウス栽培に取り組み、作物の幅を広げ売れるものを選んで栽培したり、今までにない変わったものを作ってみたりしたいとも考えています。
 農業で身を立てることが第一なので売り上げアップが目標です。「私は○○農家」というこだわりを持たず、いろんなことにチャレンジする経営を目指します。チャレンジにリスクはつきものですが、その下支えになるのが収入保険だと思います。
- ▽花1・4㌶(ケイトウ、菜の花、シャクヤク)