盛況 地域交流の拠点 地元の主婦がシェフ 日替わりランチ提供 

盛況 地域交流の拠点 地元の主婦がシェフ 日替わりランチ提供 

 -佐那河内村にある地域交流拠点施設「新家〈しんや〉」では、今年4月から地元の主婦で構成するグループが、月曜から木曜日の週4日、日替わりでランチを提供している。曜日によって担当グループが代わり、1日30食限定の500円ランチだ。ごはんは、江戸時代には阿波の殿様への献上米として栽培されていた佐那河内米。食材もできるだけ村内産を使用し、野菜は各グループで持ち寄ることもあるという。献立は家庭料理が中心で、「この安さで採算がとれるのか」と心配されるくらい「安くておいしい」と評判だ。

◎グループ同士の勉強にも
新家でランチづくりに取り組むのは、地元の主婦で構成する「しゃくなげ市」「カトレア会」「婦人会」の3グループ。営業日は4~5人が調理を担当する。取材日当日、「やっと慣れてきました」と、しゃくなげ市のメンバー。「みんなで作ることで、こうしたらおいしいものが作れるのかと勉強になることもあるんですよ」と話す。
 -新家を運営する一般財団法人さなごうち理事長の上野浩嗣さんは、「村内の主婦がシェフになってくれたおかげで、口コミで村内外の方に多くご来店いただき、ありがたいです」という。

◎来店しやすく改善
新家では、昨年4月から地域おこし協力隊に営業を依頼し、週1~2回のランチを提供していたが、今年4月からの機構改革で地域おこし協力隊が役場へ異動となったため、商業施設の営業を村内のグループに依頼し、村ランチとしてスタートすることになったという。
「今年度から土足を解禁し、より多くの方が気兼ねなくご来店いただけるように改善したところ、以前より入りやすくなったというお声を多々いただいております。日によっては、午前11時30分の開店から30分で完売するときもあるんですよ」と上野さん。
一方で「来てくださった方に提供できないのはつらいですが、ここは地域交流の拠点という意味合いもあり、午後から会議が入ることもあるので、限られた時間の営業になってしまいます」と話す。
 -利用客からは、「安い」「家庭的な味でおいしい」「安いけれどやっていけるのか」など好意的な意見が多く寄せられ、中には「スイーツを付けてほしい」という意見もあった。その要望に応える形で、スイーツとコーヒーのセットも用意し好評を得るなど、村内外の人を呼び込む場として着実に根付いていっている。
▽営業時間=午前11時30分~午後1時。各団体シェフが家庭でのスダチ収穫期に入るため、ランチは9月は全日休業。

写真説明1=「家でしていることをお互いに出し合って協力して作っています」と、しゃくなげ市のメンバー
写真説明2=新家の前で「今日も早々に完売してしまいました」と上野さん。「予約してくださった方が確実です」