_盆や彼岸に仏前に供える切り花として需要が高いケイトウの生産地・那賀町相生地区では、高齢化に伴い栽培農家が減少している。JAアグリあなんけいとう部会(50人)が、ケイトウ栽培の担い手の確保と育成に向け新規営農希望者を募集したところ、今年新たに5人が挑戦。日本一のケイトウ生産地としての返り咲きを目指している。
_同町谷内の飯島好さんは、横浜市出身で徳島県に来て6年。町内で農家の手伝いをしていた飯島さんは、ケイトウ栽培新規営農希望者の募集チラシを見て応募、6㌃の圃場を借りて栽培を始めた。「部会が生産指導をしてくれて、所有する機械を借りてできるので助かる」と話す。
_2018年は台風の影響でケイトウの生産量が減少した。「ケイトウは単価が高いが安定していない。需要はあるが生産量が追い付かない状況だ」と飯島さんは話す。6月に定植し、8月1日から9月まで収穫する。
飯島さんは「2万本出荷が目標。一人でできる限りやってみたい。いずれ独立できるようになれたら」と意気込む。
写真説明=「ナバナの栽培にも挑戦したい」と飯島さん