移住4年目 チンゲンサイ+スダチ 地域に貢献したい

移住4年目 チンゲンサイ+スダチ 地域に貢献したい

徳島県阿南市  國中 孝文さん・亜姫さん
スムーズな住居の仲介
先輩農家が栽培指導
__「加茂谷体験ツアー」への参加を契機に、阿南市吉井町に移住した國中孝文さん。「加茂谷元気なまちづくり会の方にはとてもお世話になったので、移住を考えている方が農業体験に来て話す機会があれば、移住後の良いこと、悪いことを含めて率直に話をし、移住者が増え、地域が活性化するよう少しでも貢献したい」と話す。妻の亜姫さんと農業に取り組み始めて4年目。現在、チンゲンサイを15㌃、スダチを16㌃のハウスで無加温栽培し、農業に力を注ぐ毎日を過ごしている。

__國中さん夫妻は、全国に転勤がある神戸市の会社に勤務していたが、二人とも国内出張が度々あり、1週間顔を合わせないこともあったという。子育て環境に関する不安、孝文さんの三重県鈴鹿市への転勤が職種を見直す契機となった。
__孝文さんの実家は和歌山県で温州ミカンを栽培しており、夫婦一緒に仕事ができる農業に魅力を感じていた。2014年、東京で開かれた「新農業人フェア」に夫婦で参加し、仕事や移住など生活面を加茂谷元気なまちづくり会と相談する機会を得た。その翌春、2泊3日の加茂谷体験ツアーに参加し、現地で地域住民と触れ合い、農業体験を行う中で移住を決意した。
移住した理由を孝文さんは「先輩農家から作物の栽培について十分な指導を受けられること、地域住民の温かい人柄、歓迎されていることですね。何か困ったことがあったら快く手助けしてくれると思いました。移住後の農業用地や住居の貸し借りも、まちづくり会の方が仲介してくれ、スムーズに進みました」と話す。
初期費用抑え挽回可能
__15年秋に亜姫さんが先に、翌年3月に孝文さんが移住。新規就農を支援する農林水産省の青年就農給付金(当時)を受け、先輩農家の下で実地研修をしながら農業に取り組み始めた。
__亜姫さんは「チンゲンサイを栽培することに決めたのは、年間8~9回収穫可能で、1回収穫が思うようにできなくても挽回可能なこと、初期投資の費用があまりかからないことでした」と話す。夏場は暑さで生育が悪くなるので休作し、その間にスダチを今夏初めて収穫する予定だ。
__孝文さんは「取り遅れがないよう気を付けたり、同時に次作の準備を進めたりと、段取りには気を使います。目標は、チンゲンサイをあと5㌃ほど規模拡大して売り上げを伸ばすことですね」と意気込んでいる。

写真説明=國中さん夫妻と柚李ちゃん。「夫婦で試行錯誤して、娘とともに楽しいと思える瞬間を感じています」と孝文さん。