_「味、香りともに最高のスダチができました」と話す勝浦町坂本の内谷安弘さん。スダチ30㌃、温州ミカン100㌃、ユズ20㌃、ユコウ20㌃を栽培している。
_県内の大学卒業後、大阪で自動車のパーツ開発の仕事をしていたが、「いつかは地元に帰って、祖父の果樹園を継ぎたい」との思いから6年前に帰郷した。
_1本の木に数百個の実がなり、枝にトゲがあるスダチ。収穫はやはり大変で、手伝いの数人と9月いっぱいまでに何とか完了する。収穫したスダチは選別し、冷蔵庫で貯蔵。10月中旬から11月末まで県内や京阪神に出荷される。
_「高品質を保つための冷蔵庫の温度調節が難しい。マニュアル通りにはいかないところが農業の難しさであり楽しさ」と内谷さん。「自分のペースで仕事ができ、自分の時間がしっかり取れるところが農業の魅力。地域の活動にも参加する機会が増えて、毎日が充実している」とやりがいを感じている。
写真説明=「収穫時期が一年で一番楽しい」と内谷さん