細心の管理、新たな作物に意欲
_「いろいろな野菜に挑戦してみたい」と話すのは、阿波市市場町でホウレンソウとミズナの水耕栽培を行っている松永幸二さん。周年でホウレンソウの水耕栽培に取り組む農家は、県内では松永さんを含め2軒だけだ。
_農業資材関連の企業で栽培用プラントなどを販売していた松永さんは、販売先の農家を見ているうちに、自分もやってみたいと思うようになり就農。水耕栽培を始めてちょうど20年目、現在は12㌃のハウスでホウレンソウをメインに、年間約8・5㌧の出荷に汗を流している。
_病害対策や肥料の使い分け、温度管理には特に気を使っているという。「日々の作業の中で、季節ごとに細かな調整を加えていろいろ試しているが、生き物と同じで決まったように生産できるわけではない。常に気にかけていないといけないために予定が立てにくい部分はあるが、それでもきれいな野菜がたくさんできるとうれしい」
_新しい作物の栽培にも意欲的で、「楽に作れて、いっぱいもうかるものがあったらいいのになあ」と笑顔で話す。
写真説明=「生産方法に試行錯誤しました」と松永さん