_「佐那河内村の献上棚田米や地元の野菜と果物をふんだんに使っています」と話す多田奈津佳さん。2015年から、夫の和弘さんと二人で宅配弁当事業「YOME(よめ)厨房」を始めた。
_現在は、同村に嫁いできた30代から50代の女性9人で、毎日200食の弁当を作っている。「その日の天気や食材の風味、お弁当全体のバランスを考え、午後からも元気で働けるようにと調理方法にも気を使っています」と多田さん。たっぷりのゴボウとシメジを炒め、チーズと春巻きの皮で巻いていく看板メニュー「ゴボウの春巻き」は、ゴボウとチーズが絡み合ってビールにも相性抜群だ。
★レシピ
材料(10個分)
春巻きの皮……10枚
とろけるチーズ(チェダーチーズ)……10枚
シメジ……1袋
ゴボウ……80㌘×10本(800㌘)
ごま油……適量
皮を閉じる用の小麦粉・水……適量
A〈ゴボウのごまあえ用〉すりごま、塩、砂糖……適量
☆作り方
(1)ゴボウを薄切りにして水にさらしておく。シメジは石づきをとってほぐす。フライパンにごま油を入れてシメジを炒め、さらにゴボウを入れて炒める。きんぴらごぼうを作る感じで軟らかくなるまで炒める。
(2)火が通ったら冷ましてAを入れ、ごまあえを作る。
(3)春巻きの皮をひし形に並べて、手前の端にチーズを広げ、ゴボウのごまあえ(一つかみ)をのせて春巻きの皮を巻く。この時、チーズの流出を防ぐようにして巻く。巻いていった春巻きの皮の隅ののりしろ部分に小麦粉と水をのりの代わりに付けて巻く。
(4)中温の油で揚げ、周りがカラッとなればOK。
写真説明上=何もつけずにそのまま食べられるゴボウの春巻き
写真説明下=YOME厨房のメンバー。右から2人目が多田さん