_約1㌶の畑で、ミカンを中心にチャンドラポメロやハッサク、クリなどの果樹や、ウド、タラの芽、タケノコなどの山菜を約30種栽培しているのは、鳴門市大麻町の定作(じょうづくり)昭さん。
_元・徳島県果樹試験場や徳島県農業大学校(教授)に勤め、かんきつ類の品種改良やスダチの周年栽培技術を確立し、退職後は「すだち館 定作生活文化研究所」を設立。県の特産品作りや果樹の研究、スダチのPR活動を行っている。
_勝浦町のミカン農家出身で、幼い頃からミカンに携わってきた定作さんは「これが絶対という栽培方法は無い。チャレンジ精神で失敗を恐れず、ミカンに近づいていくことが大事」と話す。
_主に道の駅第九の里やJAの直売所で販売しており「スーパーと違って直売所は、お客さんの顔が見えるからいい」と定作さん。買ってくれたお客さんが園地に来てくれることもあるという。
_現在は、妻の文栄さんを中心に家族や知り合いが収穫や出荷を手伝ってくれている。「これからもミカン作りを柱とし、楽しくやるためにはいろいろな人と出会い、それを生かすこと。人に出会わないと人生変わらないよ」と話してくれた。
写真説明=もぎ取ったばかりのチャンドラポメロを手に定作さん