――サンチュの栽培を始めたきっかけは?
15年ほど前に出荷場で見かけたサンチュに興味を抱き、当時の部会長さんにお願いして栽培方法などの勉強をさせてもらいました。減農薬への取り組みは消費者の方に安心して提供できる上、経営としても一年中出荷できる魅力があります。
――長年農業に携わって感じたことは?
栽培した農作物が食卓に並ぶことは奇跡だと感じています。災害で枯れてしまう物、選別で落ちてしまう物、消費者の方が手に取って口にしてもらえるまでに多くの障害を乗り越えた作物は、とても運が強いです。一つでも多く強運を届けられるよう、栽培技術の向上を考えると何年たってもやりがいが尽きません。
――趣味の川柳・短歌について
兄の影響で物心ついた時から始めて、日記のように日々の出来事を書き留めています。家族、季節や旅先、収穫時期など、読み返すとその時の喜びや悲しみ感謝の気持ちが思い出され、生活の活力になっています。今は「平成30年歌会始」に詠進するための短歌を考えています。
――今後の目標は?
農をつなげていきたいです。何歳になっても向上心を与えてくれる農業の素晴らしさを伝えていけるよう健康で一日でも長く続けたいです。
写真説明=「休日には娘と札所を巡り、川柳にしたためています」と高橋さん