自宅を改装 農家レストラン開店 食の大切さ伝える野菜ソムリエ

自宅を改装 農家レストラン開店 食の大切さ伝える野菜ソムリエ

_阿波市阿波町西原の野菜ソムリエ・篠原えり子さんは、自宅を改装してレストラン「グランマキッチンえりこ」を今年4月にオープン。積極的な食育活動を行い、阿波市の子供たちに食べ物への感謝の気持ちや命の大切さを教えている。

_「学校や自治体の研修会などで講師として活動していて一番楽しいのは、多くの方とコミュニケーションが取れること」と話す篠原さん。野菜ソムリエとして、もっと阿波市のために何かできないかと考え、自宅を改装したレストラン「グランマキッチンえりこ」をオープンし、地元の食材を使った郷土料理や伝統料理を提供している。
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◎夫が栽培した野菜で一汁三菜の家庭料理
_食材の野菜のほとんどは自家栽培で、農作業は主に夫の精二さんが行っている。「主人と二人で一緒にできることが楽しいですね」と篠原さん。
_レストランは日曜日と祝日だけ開店(要予約)し1日20食限定だ。「ブログやフェイスブックはしないので、口コミだけ。珍しがられて来るんじゃなくて、あの料理を食べたいと思ってもらえるような、一汁三菜の懐かしい家庭料理を提供しています。お客さんの表情や感情を身近に感じることができるのが一番の魅力です」と話す。
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◎農家民宿経営し収穫・販売体験も
_篠原さんは、季節の行事や農業体験を通じて阿波市の魅力を知ってもらおうと農家民宿「あわ」も経営している。日曜日と祝日、その前夜だけの開店で1日1組8人まで宿泊できる。「畑で取れた野菜や果物を収穫して、自然の中で体を使った体験をしてもらいたい」と篠原さん。親子でエダマメを収穫して産直市で販売体験をするツアーなどが好評だ。
_阿波市の若手農業者グループ「GOTTSO(ゴッツォ)阿波」との合同ツアー企画では、阿波市特産の白ナス「美ーナス」収穫祭で料理を振る舞う。この他、農産市では旬の野菜の食べ比べの実施や試食レシピの考案と積極的に活動している。「今後は野菜を使ったアレンジブーケ教室を開きたいですね。ここを拠点として活動が広がれば」と話してくれた。
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_▽問い合わせ先=篠原さん方(電話0883・35・7362)
写真説明上=「食育活動を通して食べ物に感謝し、命の大切さを子供たちに教えたい」と篠原さん
写真説明中=月替わりの郷土料理
写真説明下=玄関で篠原さん。農家レストラン「グランマキッチンえりこ」と農家民宿「あわ」の看板は友人の手作り
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