_吉野川市川島町の坂東孝勇さん(76)は、繁殖・肥育牛を飼育する傍ら同町で栽培が盛んなニンニクを40㌃の畑で栽培している。
_ニンニクは、植え付けから収穫・出荷までの期間が約8カ月と長く、収穫から出荷までに作業が集中する。坂東さんは全ての作業を手作業で行っていたが、収穫時の作業効率を上げるためにジャガイモの掘取機を使用することを思いついた。「根ごと掘り起こし、回収できるよう機械を工夫した。一部手作業を機械化することで、省力化や時間の短縮につながった」と話す。
_茎や根は、手作業で丁寧に切り落としてネットに入れ、箱詰めをする。タバコの乾燥機を使用して出荷時期をずらし、価格調整をしている。
_「ニンニクを栽培して40年、いい時も悪い時も知っている。高齢になるにつれ、ちょっとでも体の負担を減らして安全で良いものを提供できたら」と話してくれた。
写真説明=掘取機でニンニクを収穫する坂東さん
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