小型無人航空機(ドローン)を使って、大規模災害時の損害評価や果樹園地の植栽図の作成などへ活用することが、全国的に検討されている。
NOSAI徳島では、共済資源の把握、損害評価関係資料の作成などに活用するため、2016年にドローン1機を試験導入した。
1月初旬、徳島県立農林水産総合技術センターで、初めてハウス上空での飛行テストを行った。地上20㍍から撮影した4Kの鮮明な動画は、手元のタブレットで瞬時に確認でき映像の保存も可能。機体の重さは約3千㌘と非常に軽く持ち運びに便利で、1回の充電で約18分間の撮影ができる。しかし、天気、気温、風速などの気象条件によって飛行が不能になる場合があるので注意が必要だ。
園芸施設共済担当の本庄隼主査兼係長は「広範囲での損害評価、人が上がって確認できないところや危険な場所での被害調査が可能になる。限られた状況でより正確、安全に運航できるよう知識と技術の向上を目指したい」と話す。
同NOSAIでは、今後、事業全般での活用を考えているが、人的・物的損害賠償に備えた保険の加入はもとより、航空法をはじめとしたガイドラインを順守した上で、より安全で効果的な利用を目指している。
写真説明上=ハウス上空での操作
写真説明下=地上20㍍から撮影した画像
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