田川 敬さん
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――ギャラリー花筏(はないかだ)を始めたきっかけは?
2年ほど前に、切り絵作家の川邉博正さんの個展を見に行ったとき、写真集では味わえない実物の迫力や手の込んだ繊細さを肌で感じ、とても感動したことがきっかけです。
その後、身近に展示、鑑賞できる所があればと、国道沿いの空き倉庫を改築して昨年の12月にギャラリーをオープンしました。
――どんな作品を展示しているのですか?
個人や団体の方から直接依頼を受けて、依頼者ごとに約3週間無料で展示しています。今までに、地元の子供たちや各教室の作品、地域の伝統和紙、プロの写真などさまざまなものを展示してきました。それぞれの展示会ごとに味わいのある雰囲気があります。
――楽しいときは?
さまざまな分野の素晴らしい作品や作者と出会えることです。お客さんの紹介で身近に全国的に有名な方が数多くいることを知ったり、多くの作品と接することで芸術の奥深さを再認識できたり、70歳を超えた今でも新たな気付きがあります。誰もいない静かな空間で、展示している作品を眺めながら思いを馳(は)
せるのも楽しみの一つとなっています。また、薬王寺が近くにあるので前の国道を通るお遍路さんをお接待するのも楽しいです。
――今後は?
来年の5月まで展示会の予定がいっぱいでうれしい限りです。合間を見つけてこれからもいろんな展示会に足を運びたいと思っています。
写真説明=アートフラワー展の作品の前で敬さん、トヨミさん夫妻