阿波市市場町大俣で、今年3月から同市産の小麦を使った焼き菓子を提供するカフェ「suger spot(シュガースポット)」を営んでいる山添幸枝さん(35)。福岡県出身で、7年前、結婚を機に徳島県へ移住し、その際に食べた農産物をはじめとした食べ物のおいしさに衝撃を受け、「県内産の産品を使ったお店を出したい」と決心した。
夫の実家がある阿波市で、市内で栽培された小麦を使うプロジェクトを推進しているのを知り、また自身の子育てで、子供のおやつに安心して使うことができるものを探していたことも重なり、同市産の小麦を使った焼き菓子を店で出すことに。
クッキーやスコーンは、アレルギーを持つ人でも食べられるように卵やバター、牛乳などの乳製品は使用せず、小麦は栄養成分が豊富とされるふすまなどの表皮部分を取り除かずに挽(ひ)いたものを使用する。
「少し前から、お菓子を買ってお持ち帰りしてくれるお客さんも増えてきました」と幸枝さん。目標は、「市内で取れた食材を多く使ったランチを出すこと」と笑顔で話してくれた。
写真説明=「食物繊維やミネラルなどが豊富です」と山添さん