熊谷町自主防災会 住民一丸で再確認

熊谷町自主防災会 住民一丸で再確認

「今まで経験したことのないような大災害で、多くの方が亡くなっています。災害にはどんなものがあるかを知り、自分や地域で備えておけば、被害を少なくすることはできると思います」と話す、熊谷町自主防災会会長の湯浅博幸さん(66)。
自主防災会は2010年5月に設立され、阿南市熊谷町の全47戸、150人が加入し、8班で構成されている。熊谷町では、水害が2地区、土砂災害、地震による災害は全地区と想定。毎年防災研修会を開催し、考えられる災害に備えて自分たちにできることは何か、避難ルート、避難場所、安否確認、要援護者の状況などについて話し合い、早期避難の実現を目的としている。
蘇生法など救命処置を実習

9月11日に行われた研修会では、自主防災会のメンバー約60人が参加。阿南市消防本部による救命蘇生法、AED(自動体外式除細動器)を使用した救命処置の実習の他、災害情報の連絡と安否確認方法について話し合った。
救命処置を実践した地元消防団員の湯浅元大(もとひろ)さん(41)は「何度か研修でしたことがあるが、いざというときに手順を思い出せるか、冷静にできるか不安です」と話す。その後、班ごとに分かれて想定される災害の確認と避難ルートや安否確認方法、家屋の耐震化、家具の転倒防止策などについて話し合った。
湯浅会長は「1年たてば忘れてしまうので、地区ごとに集まって何度も再確認をすることで防災意識の向上につなげたい」と話している。2016_11_2_1

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写真説明上=救命処置に熱心に取り組む
写真説明下=想定災害場所や避難ルートについて説明する湯浅会長