農業共済新聞 10月3週号 短信を更新しました

農業共済新聞 10月3週号 短信を更新しました

原田さん

  農業共済新聞 平成27年10月3週号

      「夢中になれる幸せ」  勝浦町 原田 茂さん

  「自分が納得できるまでやってみたかった。それを可能にしてくれた周りの環境にとても感謝しています」と話すのは、勝浦町の原田茂さん(46)。夫婦で精肉店と畜産を営んでいる。
27歳で徳島県に移住してくるまで牛の肥育経験はなかった原田さん。分からないことばかりだったが、「良い牛を育てたい」という気持ちや、自分が作り上げた牛肉を、「おいしかった」と笑顔で言われることが支えとなり、畜産の全てのことをもっと学びたいという思いが一層強くなったという。
時には牛舎の中に椅子を持ち込み、1頭の牛を3時間観察したり、24時間以上牛舎で過ごすなど、「あまりに夢中になりすぎて食事をとることすら忘れたこともありました」と当時を振り返る。
牛に与える飼料や飼育環境などさまざまなことについて研究を重ね、現在では、肥育牛を600頭飼育するまでになり、市場から高い評価を受けている。
「これからも、一気に事を進めようとせず、一つずつコツコツとやっていきたい」と初心と変わらず牛と向き合う日が続いている。