Vol.6 農業共済新聞四国版 8月5日発行号 「輝く女性」
名西郡神山町 NPO法人里山みらい理事長 有正 あかねさん
里山みらいのメンバーと共に笑顔の有正さん(中央)
プロフィル:有正あかねさん(ありまさ・あかねさん)39歳 神山町 NPO法人里山みらい理事長
――里山みらいとは?
2015年4月に設立したNPO法人です。特産品の開発や、販売ルートの開拓を中心に、神山町の豊かな自然やそこに住む人たちの文化を次の世代に残そうと、さまざまな活動をしています。
――活動のきっかけは?
12年に神山町地域おこし協力隊として、岡山県から移住してきたことが始まりです。当初は方言も分からず、ゼロからのスタートなので苦労しました。町や町の人たちを知るためにあちこち走り回り、毎日のように農家さんを手伝っていました。そんな時、あるウメ農家さんの作った梅干しとの出合いがきっかけで、価値あるものを残し、伝えていきたいと強く思うようになりました。
――今の取り組みは?
昨年行われた「東京すだち遍路」のイベントは盛況でした。日本一のスダチの産地である神山町のスダチ農家と、東京の飲食店などがコラボレートしたイベントです。東京にはスダチを知らない方もいるのが分かったので、さらなる販路拡大に向けて努力しています。また、今年から始まった「神山ルビィアワード」でも、神山の昔ながらの製法で漬けた宝石のような梅干し「神山ルビィ」をPRしています。
――今後の目標は?
まず、今取り組んでいることを定着させることが大事です。特産品を通じて神山と都会のつながりをつくり農家さんを元気にし、農業を魅力的にできればと考えています。ゆくゆくは、農家さんからイベントなどの企画を発信、発案していただいて、元気な里山をつくっていきたいです。