需要期過ぎた夏秋イチゴを生かす 高校生がワインを商品化

需要期過ぎた夏秋イチゴを生かす 高校生がワインを商品化

_三好市の池田高等学校三好校では、地域活性化を目的として2017年から商品化に取り組んできた夏秋イチゴを使ったイチゴワイン「高原の煌(きらめき)」(500㍉㍑、税込み1500円)が完成。8月3日に食農科学科2年生野菜専攻の生徒5人が、西祖谷山村のJR大歩危駅構内で観光列車の乗客に試飲販売を行った。

_高原の煌は、東みよし町水の丸地区特産の夏秋イチゴを使った甘味果実酒で、さわやかな甘みとほんのり酸が残る飲みやすいイチゴワイン。本年度から一般販売までこぎつけた。
_夏秋イチゴの収穫は7月から12月までで、11月下旬以降はイチゴの需要が冬イチゴ(促成栽培)へと変わっていくため、夏秋イチゴの栽培を11月末で打ち切ることが多い。 指導に当たった同校の西條泰教諭は「12月の夏秋イチゴはほぼ需要が無い。需要が無くなった夏秋イチゴを購入し、ワイン用に利用することで、生産者にとってもメリットがあると考えます」と話す。

◎ラベルに産地を表現
_生徒は年1、2回ほど苗の手入れなどの農作業を手伝う。ワインの醸造は、香川県さぬき市の「さぬきワイナリー」に委託した。冷凍保存したイチゴをワイナリーに運び、5月から醸造し7月に完成。今回はイチゴ約70㌔を使い、約300本のワインが製造できた。 ラベルのデザイン考案、瓶詰め作業やラベル貼り、ボトルキャップの取り付けなどは生徒たちが行った。ラベルのデザインについて「水の丸の標高千㍍にイチゴがなっているようなイメージで作りました」と生徒は話す。

_高原の煌は池田町の「NATAN葡萄酒専門店」で販売を始めた。「製造数を増やし、祖谷地域の宿泊施設で採用してもらえるよう営業活動ができれば」と西條教諭。今後の展開については、「高原の煌は継続して製造し、本年度は新商品としてスパークリングイチゴワイン『高原の煌Sparkling』を広島県の福山ワイン工房に開発依頼し、製造する予定です。また、今回同様に11月、3月にJR大歩危駅での販売活動を考えています。県内外の多くの方に高原の煌をPRしていきたい」と話している。
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写真説明上=高原の煌を試飲する観光客ら。
写真説明中=試飲販売を行う池田高校三好校の食農科学科2年生野菜専攻の生徒。学校で栽培したイチゴとブルーベリーを使った生徒たちの手作りジャム「ベリー・ベリージャム」も販売。
写真説明下=ラベルは標高千㍍にある水の丸地区の夏秋イチゴをイメージして作られた。