おふくろの味 活性化に一役 三好市山城町「藤の里工房」

おふくろの味 活性化に一役 三好市山城町「藤の里工房」

__名勝「大歩危峡(おおぼけきょう)」で有名な三好市山城町上名。同町で活躍していた三つの生活改善グループの食品加工に熱心な人たちが中心となり、「おいしかったと喜んでくれる声を励みに、おふくろの味を若い後継者につなぎたい」と、1999年に藤の里加工組合を設立。翌年、現在の藤の里工房が完成し、地元の食材を使った餅や団子、つくだ煮などを昔ながらの製法で量産し、ふるさとの味として喜ばれている。

__立ち上げ当初から組合長を務める岡田正子さんは、茶、ワサビ、ゼンマイの複合経営の専業農家の主婦。今では工房の仕事が主になり、農業は夫に任せているという。
__工房では、地元の主婦が作っていたコンニャク、キャラブキなどに加え、甘夏やサルナシのジャム、フキやサンショウの味みそなど次々と商品を生み出し、現在は20品目を取り扱う。
__一番人気は県産100%のもち米を使用した<RUBY CHAR=”杵”,”きね”>つきの田舎餅。白餅のほか雑穀のタカキビやコキビ、地元で摘んだ天然ヨモギを練り込んだ4種類がある。「地元はもちろんのこと、大阪や奈良などにも送っています。町出身で近畿地方のふるさと会のメンバーが、懐かしいと買ってくれるんですよ」

〇原料は地元中心で
_「原料は地元のものを中心に近郊の市町村から仕入れています。もち米は30㌔袋を年間250袋仕入れています。ヨモギは5月に全部収穫して、300~400㌔を小分けして冷凍保存しています。『手前みそ』は、町内学校給食や近くのホテルでも使ってくれていて、保存料や添加物を一切使用しない本当の家庭の味です」と岡田さん。
__商品は、近くのスーパーや大型ショッピングセンター、産直市などでも販売している。「瞬間冷凍機の導入で量産が可能になり、注文に応じていつでも商品化できるようになりました。量産して販路を拡大したいという設立当初の夢はかないました」と笑顔の岡田さん。

〇働く場所をつくる
_現在は組合員5人とパート3人で運営する。「この場所に職業として働く場所をつくりたかった。休みは元旦と彼岸だけですが、この町の活性化に役立つことができて満足しています」と充実している。「これからも新しい商品の開発やラッピングの工夫などをしていきたい」と夢を膨らませている。

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写真説明上=この日の作業はメンバー4人。右端が岡田さん
写真説明中=「餅やヨモギを11台の冷凍庫で保存しています」と岡田さん
写真説明下=商品は近くのスーパーや大型ショッピングセンター、産直市などで販売