待っている人のために「相生晩茶」を守る

待っている人のために「相生晩茶」を守る

_「今年は出来がいい。4月以降の雨が少なかったし、日照時間が多かったのが良かった」と話すのは、那賀町朴野の西浦輝昭(にしうら・てるあき)さん。妻の楽枝(らくえ)さんと、40㌃の茶畑で「相生晩茶」を生産している。
_7月上旬から中旬にかけて、西浦さん夫妻と昔から手伝っている近所の人や地域おこし協力隊など約15人が総出で茶摘みを行う。傾斜地での茶摘みは重労働で、新芽だけ摘む緑茶と違い、晩茶は枝をしごいてすべての葉を収穫する。1日1人30~40㌔摘むという。
_機械は使わず手作業なので、「手袋を二重にはめていても手は豆だらけ」と西浦さん。相生晩茶は、摘み取った茶葉を大釜で褐色になるまでむらなく煮て、機械でもんだ後、大きな木の桶に詰め込んで発酵させ、7月中旬から8月上旬の晴れた日に茶葉を天日干しにするという独特の製法で作る後発酵茶だ。
_生産者の高齢化などで、那賀町相生地区で30軒あった生産者は今では10軒余りまで減少。西浦さんは「体力的に厳しいが、相生晩茶を待っていてくれる人のために頑張りたい」と話している。

20180704_2

 

 

 

 

 

 

 

 

写真=炎天下の中、茶摘みに励む西浦さん夫妻