阿南市・カンボジア・神戸市で農園経営 適地適作、新品目にも挑戦

阿南市・カンボジア・神戸市で農園経営 適地適作、新品目にも挑戦

_「『情熱あれば夢叶う』が会社の理念です」と話すのは、阿南市見能林町の株式会社「情熱カンパニー」代表取締役社長の三木義和さん。阿南市・カンボジア・神戸市と三つの舞台を軸として、適地適作を前提に、いろいろな品目にチャレンジしている。
_兵庫県神戸市の人材派遣会社に勤務していた三木さんは、日本のTPP(環太平洋連携協定)参加の流れから、「さまざまなビジネス展開ができる可能性がある」と考え、就農を目指すことにした。
_短期間に小資本で大きな農業を実現しようと、県外の農業法人で2年間研修。その後、JAなどが阿南市で新規就農者を探している話が研修先の農家にあり、就農を打診された。さらに、施設や機械などは後継者がいない地元の農家の協力を得て、2014年4月に事業を開始した。
◎コンテストで最優秀賞
_現在、阿南市の農園では約10㌶の耕地で、従業員約40人と、キャベツやネギ、チンゲンサイを中心に年間10品目を栽培している。
_「オーガニックフェスタ2015年農業技術者会議(一般社団法人日本有機農業普及協会主催)」では、栄養価コンテストのキャベツ部門で最優秀賞を受賞した。三木さんは「ロット、バラエティー、ストーリーのそろった、お客さまにとって価値があり、おいしいと思ってもらえる商品を作りたいですね」と話す。
_天災に負けないように、適地適作を考え、新たな作物の栽培も積極的に取り組んでいる。「新品目に毎年チャレンジしています。台風の影響の少ない野菜やカラフルな野菜など、新しい品目を育てることはスタッフたちにとっても楽しみになっています」。17年には阿南市で約35年ぶりにレンコンを栽培し、「阿南れんこん」として販売した。
◎農業の未来描く面白さ
_16年からカンボジアでも事業を展開している。アンコールワットから車で約15分の場所で、鶏や牛を飼育し、40㌶の耕地で約38品目の果物や野菜を、化学肥料や化学農薬を使わずに育てる。
_「数カ国を視察した中でも、約80%の農産物を輸入に頼っているカンボジアでは、自国栽培の野菜が少なく、不安全・不安心なものが多い状態です。経済発展とともに、安全・安心なものを食べたいというニーズが高まっていて、そんなカンボジアの農業の未来を描くことも面白いですよ」
_今年から神戸での生産がスタートする。阿南市とカンボジア、神戸市を行き来する三木さんは「スタッフ満足度イコール社外でどれだけ会社のことを自慢してもらえるかだと思います。今後もスタッフ満足度を高めるよう意識しながら、三つの農園を軌道に乗せ、楽しく、情熱的に、もうかる会社にしていきたいです」と話してくれた。

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写真説明1=「カンボジア農園は収穫体験や完熟フルーツでジュース作りができる観光農園でもあり、農業からの産業づくりを目指しています」と話す三木さん
写真説明2=出荷用の箱は三木さんのデザイン