〈魅力ある農業に挑戦〉 地域発展に力尽くす

〈魅力ある農業に挑戦〉 地域発展に力尽くす

_久米美智也さんは東京で理学療法士として働いた後、地元の石井町で就農して8年。東京近郊での農業などによるビジネスモデルやライフプランを考えていたが、高齢となった祖父が一人で親類の農地を含めて耕作を続けていたことや、自身の結婚もあり、故郷での就農を決意した。
_水稲とホウレンソウを栽培し始めたものの、手間を必要とするホウレンソウは出荷量に限界があったため、ブロッコリーの栽培に転換し、リスタートした。
_就農当時は既存の農業や農業を取り巻く環境へ反感を抱いていた。しかし、地元の農業後継者クラブ会長、ブロッコリー委員会長、農業委員に任命されて経験を積むうちに「既存の体制に見いだせるメリットを生かしつつ、さらに市場のニーズやこれからの農業に対応していかなければいけないという気持ちが強くなってきた」と久米さん。
_現在、水稲1㌶、ブロッコリー1.6㌶、その他の野菜を10㌃栽培している。2016年からは、藤の花で有名な石井町が推進する「藤野菜」と名付けた野菜の一つ、紫カリフラワーも栽培。「都市部の市場で、さまざまな色の野菜の需要を強く感じました。それで生産者数戸と共に始めた結果、評判は上々でした」と話す。
_また、近年の天候不良への対応、市場の引き合いが強い葉菜類の安定した栽培、相場が上がりやすい端境期の出荷を狙えることから、施設栽培の導入を計画している。
_「いつか農閑期に家族一緒に泊まり込みで音楽フェスに行きたい」と久米さん。「家族と自分の幸せが第一ですが、そのためには地域農業の発展が必須。農業を取り巻く問題をできる範囲で一つずつ解決していくように寄与していきたいです」と話してくれた。

2017121_1 2017121_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真説明上=施設栽培の導入を計画している久米さん
写真説明下=藤色の紫カリフラワー