ジビエ料理 傾斜地農耕の里で味わう 「民宿うり坊」

ジビエ料理 傾斜地農耕の里で味わう 「民宿うり坊」

_大自然に囲まれた「民宿うり坊」(東みよし町)を経営する木下正雄さん(69)、公代さん(68)夫妻。「本当においしいジビエ(野生鳥獣肉)料理を食べてほしいですね」と、自慢のジビエ料理を振る舞っている。

_木下さんは、狩猟免許を取得し、くくりわなや捕獲おりでイノシシを年間15頭、シカを2頭捕獲。すぐに敷地内にある解体処理場で木下さん自身がさばき、臭みのない新鮮でおいしいイノシシやシカの肉を提供している。
_「本当にいい素材であれば、特別な調理法でなくてもおいしく食べられます」と木下さん。メニューは、ハンバーグやしゃぶしゃぶ、自作の窯で焼いたピザなどの人気メニューの他に、イノシシのレバカツやハツ炒めなど、通常は市場に出回らない貴重な部位も味わうことができる。
_全国的に鳥獣被害が問題となっている中、徳島県では捕獲したイノシシやシカを処理衛生管理ガイドラインに則した処理加工施設で処理された素材を「阿波地美栄(あわじびえ)」と称して、県産の野菜などと共に使用して料理を提供する飲食店を「うまいよ!ジビエ料理店」に認定。鳥獣被害の軽減とジビエ料理の普及拡大に取り組んでいる。民宿うり坊も認定店だ。
_木下さんは、勤めていた会社を定年退職後に帰郷し本格的に農業を始めた。三好郡は傾斜地が多く稲作には向いていないが、先祖代々工夫を重ねてきた傾斜地農耕を受け継ぎ、観光農業として成立するよう努力を重ねている。
_4年前から都会の子供たちを受け入れてさまざまな農業体験を行う民泊を始め、3年前からは民宿も営業。食肉販売の免許も取得し精肉販売も行っている。
_子供たちとのふれあいや訪問客との出会いが何よりの楽しみだという木下さん。「都会の子供たちは、この場所に来るだけで喜んでくれます。ここでしか味わえない本当の自然とのふれあいをしてもらえるよう工夫しています」と話す。
_季節に応じてこんにゃく作りやそば打ち、山菜採りなど年間を通して農業体験をすることができ、「帰りたくない」という子供もいるほどだ。
_母のヤエ子さん(91)は、特製の漬物を提供するだけでなく、自身の体験を子供たちに話しており、みんな興味津々で聞いている。木下さんもヤエ子さんには、まだまだ教えてもらいたいことがたくさんあるという。
_「農業は厳しい時代かもしれんけど、チャンスもたくさんあると感じています。これからも地域が活性化していくことをどんどんやっていきたい」と元気な笑顔で話してくれた。
▽「民宿うり坊」=東みよし町東山内野29番地(電話0883・79・5226、携帯電話090・4338・2985)
▽宿泊代=1泊2食付き1万円▽予約すればランチだけの利用も可能

写真説明①=木下さん夫妻
写真説明②=民宿の前には傾斜地が広がる
写真説明③=自家製のピザ窯

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