さばせ大福 父の味 受け継ぐ

さばせ大福 父の味 受け継ぐ

_「滑らかな生地で、滑るように喉に入っていきますよ。リピーターも多く、お客さまから好評です」と話すのは、海陽町浅川で大福店「さばせ大福」を営む森口勉さん(47)。地産地消を積極的に進める「海陽町元気になる『和』協力店」として認定され、開店と同時に多くの顧客が訪れ、連日売り切れの人気商品となっている。
_40年前に勉さんの父、義之さん(83)が地域の特産品にとの思いから始めた大福店。小学校低学年の頃から大福作りを手伝っており、将来は家業を受け継ごうと考えていた勉さんは、高校卒業後、県内外の和洋菓子店や飲食店で修業を重ねて帰郷した。当初は、餅生地作りに失敗することもあったが、義之さんと二人三脚で大福作りに励んでいる。

◎餡は「北海小豆」
_水稲1㌶ともち米0・6㌶を栽培し、販売する大福には自家生産したもち米を使用している。収穫したもち米を朝6時から蒸した後に杵(きね)つきし、出来上がった柔らかくコシの強い生地で「北海小豆」を使った餡(あん)を包む。

_大福には餅生地の「白餅」とキビ入りの「キビ餅」の2種類があり、3月中旬から5月上旬までの期間はキビ餅の代わりに「よもぎ餅」を販売している。勉さんは「消費期限は3日なので宅配での販売も行っていますが、出来たての食感を楽しんでいただくためにも当日に食べてみてほしいですね」と話す。

◎仲間と大麦栽培
_水稲栽培について「以前は収穫までの管理を父に任せていたのですが、高齢になったため自分でするようになりました」と勉さん。さらに瀬地区の耕作放棄地を利用して大麦を栽培し、ブランド化を目指す「瀬地区日本一プロジェクト」に、地元グループメンバーとして取り組んでいる。

◎メダカの養殖も
_大福店と農作業で多忙な勉さんが趣味で飼い始めたのがきっかけで、新たな事業を立ち上げたいとメダカの養殖を行う「阿波めだかの里」を設立。新品種の開発を積極的に行っている。 _今後は「父の作り上げた大福の味を、この先も守っていこうと思っています。他にもやりたいことはたくさんありますが、今は農作業と大福店とメダカの養殖で精いっぱいですね」と話してくれた。

写真説明①=「天気や曜日、近くの大師の行事を考えながら数量を調整しています」と勉さん 17_04_2_2

 

 

 

 

 

写真説明②=南阿波名物「さばせ大福」

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写真説明③=大福店「さばせ大福」は地元の人やお遍路さんも立ち寄る家庭的な店

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