使い勝手が評判に 農具のかじ職人

使い勝手が評判に 農具のかじ職人

つるぎ町一宇明谷(いちうみょうだに)の大森豊春さん(75)は、県内でも数少ない農具のかじ職人。農業の傍ら農具の修復や製造を手掛けて地域の人に喜ばれている。
土木作業員として全国を飛び回っていた25歳の時、高知県の現場で雨天時にかじ屋の仕事の手伝いをして技術を覚えたという。
「鉄いじりが好きで、自宅の農具を修理していたんですが、3年前から修理を請け負うようになりました。県外からの依頼もあるんですよ」とにこやかに話す。使う人に合わせて柄の長さや角度を調整するため、使いやすさと丁寧な仕事が評判となり、注文が年々増えている。
農家の要望や使用目的を聞き、農作業の負担を軽減するようオリジナルの農具も製造。一宇地区の傾斜地で、伝統農業を続ける人たちにとって欠かせない存在となっている。
「使いやすいといってもらえるのが一番うれしい。必要とされる限り続けて、山の農業を支えていきたい」と話してくれた。

写真説明①=三つくまでを修理中の大森さん
写真説明②=急傾斜農業用の農具(右端がオリジナル農具でコンクリート溝の隙間に生えた雑草取りに便利)